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「らき☆すた」から10周年 地域連携展開事例をKADOKAWAの宣伝マンが振り返る【AJ2017】

Anime Japan 2017 ビジネスデー2日目となる3月24日に行われた、アニメ活用ビジネスの基礎講座「アニメビジネス大学」では、「アニメを使ったイベント、そこから生まれる地域活性とは」をテーマに、アニメを使ったイベントの広がりおよび地域活性化の事例などを解説する講座が開かれた。

1人目のスピーカーは、エイベックス・ピクチャーズ株式会社 アニメ制作本部 コンテンツ事業推進部 部長 鈴木幸二。沖縄で開催された『ONE PIECE RUN』の地域連携展開をもとにアニメイベントの効果について解説。また2人目のスピーカーである株式会社KADOKAWAのアニメ宣伝課 マネージャー 西山洋介は『らき☆すた』における地域連携展開の事例をもとに、自身の経験を語った。

『らき☆すた』は、1983年に創刊された「コンプティーク」にて2004年1月号より掲載されていた。2007年からTVアニメがスタートし、日常系アニメの代表格として存在感を発揮。
西山によると、キャラクターデザインやストーリーこそゆるい雰囲気の作品だが、ロケハンにより実在する場所や施設が緻密に描かれ、一部のファンの間で今でいう聖地巡礼が行われるように。

さらに、同年7月に発売された「Newtype」にて「らき☆すた的遠足のしおり」と題した付録をつけたところ、ロケ地を訪れるファンが急増。地元もその現象に注目するようになり、2カ月後には鷲宮商工会から角川書店(現:KADOKAWA)に対し、その後の町おこしにつながる企画の提案などが行われたという。

商工会と角川書店が互いにアイデアをブラッシュアップすることで、様々なグッズ展開とイベント開催を実現。その結果、多数のファンと、それを迎え入れる「聖地」の人々でコミュニティが形成され、鷲宮神社の参拝客増加など地域活性化へとつながった。現在でもファンが毎年初詣に訪れ、柊姉妹の誕生日である7月7日前後にはイベントが開催されている。由緒ある土師祭にはらき☆すた神輿が登場するなど根強い人気だ。

アニメによる地域活性化において大切なのは、ファン自身がこの作品を「育てた」と実感できる見せ方。宣伝目的で町おこしをしたいという狙いだけではファンを遠ざけることもあるという。メーカー側は作品のファン、ライトターゲットに作品の魅力を伝える努力を、地自体・商工会は作品やキャラクターに対する理解を深め、ファンが喜ぶポイントを念頭に置くことを意識した方がいい、と西山は指摘。

もうひとつ大切なものは、権利に対する理解。アニメは製作委員会(出資会社数社の集合体)、またそれが他メディア原作の作品であれば原作者にも権利が帰属し、映像、イラストひとつとっても必ず許諾が必要だと徹底していく必要がある。それをひとつ間違えれば連携展開に支障をきたすことも。メーカーと自治体・商工会はお互いに風通しをよくし、お互いの動き、考え方を常に共有しておくことが重要だと話してくれた。

AnimeJapan 2017
ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト

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